電気抵抗試験とは
雨漏り漏水調査の方法には、下記のように多くの方法が存在します。
- 電気抵抗試験による方法
- 散水・高圧洗浄・水溜めなどによる方法
- 色水・蛍光塗料・ブラックライトによる方法
- ガスを用いた方法
- 空気に臭いを付けて圧入し、センサーで探す方法
- 界面活性剤(石鹸泡)による方法
- 赤外線による方法
その中で当社が主に扱っている方法は『電気抵抗試験』による調査方法です。
マンションやビルに代表される鉄筋コンクリート造りの『雨漏り』は、ミズ道が複雑になっており、各種防水工事を施しても、漏水の根源を断つに至っていないということも多々あります。当社では、公開特許『平05-2968-70』を改良した電気抵抗試験を用いて、他では確定できない精度と確率で漏水の原因を特定いたします。電気抵抗試験の原理とは雨漏りにより発生する『エフロレッセンス』が電気を通す性質を利用したものです。
通常乾燥したコンクリートは電気を通しません。しかし雨漏りでコンクリートによるひび割れなどで、水が混じる『エフロレッセンス』という物質が発生します。この『エフロレッセンス』という物質は電気を通す性質があり、電気抵抗値(Ω値)の変化が非常に敏感となる特徴があります。この原理を応用したのが電気抵抗試験です。
電気抵抗試験による雨漏り調査のメリット
電気抵抗試験は他の雨漏り調査に比べ、低コスト、短時間、非破壊という3つの特徴を兼ねそろえ、鉄筋コンクリート造の建物にはまさしく
ベストな調査といえます。
電気抵抗試験による漏水調査のメリット
- 低コスト
- 建物を傷つけ痛めることのない非破壊調査
- 降雨などの天候に左右されない
- 騒音、ほこり、汚染などが出ない
- 大がかりな工事が必要ない
- 工事が必要なく短時間で調査が可能
正確に安く早く調査が可能です
電気抵抗の調査方法
電気抵抗の調査方法はケーブルの一方のセンサーを漏水箇所に、もう一方のセンサーを漏水原因と思われる箇所に接触させ抵抗値を確認します。雨漏り箇所がある場合、電気抵抗の針が敏感に反応します。
※PC造、S造、SRC造等の柱や床に鉄を使っている構造物は、
電気抵抗試験による漏水原因の究明が難しい場合があります。
エフロレッセンスとは
コンクリートのひび割れ・ジャンカ・打ち継ぎを通過した水分が蒸発する時に、コンクリートのアルカリ成分と空気中の炭酸ガスとが反応して固まったものがエフロレッセンス(白華現象)です。 このエフロレッセンスが電気を通します。この特徴を利用した特許法により漏水調査を行います。